「…ユイに何がわかんの…??」
俺はユイに抱きしめられていた手を離した。
「…わかんない!!わかんないけど...荘司の体は悲鳴あげてる...!!それくらいわかる!!!」
ユイは涙目で俺に訴えた。
「…知ったかぶんな…俺の心情何かわかんねぇくせに!!」
俺は沖永に裏切られた腹いせ、それと同情にムカついた。
「…あたしは荘司をほっとけない…!!!」
ユイが強い瞳で俺に言った。
「…俺は人を簡単に信じれないようになっちまったんだよ…ユイを信じたい…でも信じれない…」
俺は涙を流しながら言った。
「…信じたいなら信じればいいじゃん!!信じれないと思ったら静かにその人の前から消えればいい!!それでだいぶ楽になる!!」
ユイは俺より年下なのに発言はしっかりしていた。
心にガツンとくる言葉を俺にくれた。
「…大体何でそんなに俺に関わるの…??どこから来たかわからない奴を。泊めるって言ったって俺何するかわかんないよ??」
俺はユイを覗き言った。
「…あたしは荘司が好きだから。助けたい…荘司を悲痛から救いたい…そう思ったからだよ。」
ユイは俺に微笑んだ。
「…馬鹿だな…ユイは…救う相手間違えたんじゃねーの??俺は誰にも必要とされてないのに。」
俺がそう言うとユイは微笑みかけた。
「少なくともあたしは荘司を必要としてる!!」
雨とは対照的な眩しい笑顔を俺に向けた。
ユイなら信じていいかな??
そう思えた。