「…兄ちゃんここの人けぇーな??みねぇ顔やけ。」

駄菓子屋にいたおっちゃんが俺をなめ回す様に見た。

「…自分探しの旅に来ました。駄菓子屋ですかぁ…懐かしいです」

俺は微笑みながら言った。

「兄ちゃんカッコイイこと言いよるねぇ!!」

おっちゃんは俺の肩をポンポン叩いた。

「ありがとうございます」

俺はおっちゃんに軽く苦笑いをした。

「…それにしてもここには民宿何かなかよ??」

民宿…

俺は金何かないし、民宿何か考えてなかった。

「…路上で寝ますわ…」

俺は駄菓子屋をフラフラーっと出た。

「おっとう!!ただいまぁ」

俺が駄菓子屋を出たら駄菓子屋に帰って来た女の子。

そのこは駄菓子屋のおっちゃんをお父さんと呼んだ。

「…あ…こんにちは!!」

その女の子は俺の方を向き微笑みながら挨拶をした。

俺も一言こんにちは。と言い暑い路地を歩き続けた。

夏の暑い日差しとは対照的な涼しげな瞳をしていた。

高校生くらいの元気いっぱいな女の子だった。


俺はまた駄菓子屋を行こうと思った。