「…ここが俺の一人暮らしのマンション。」
そう言われ沖永に案内されたマンションは想像を遥かに越えていた。
俺は一人暮らしって言ってた沖永を思い出した。
《ボロボロのとこだよ》
確かそう言っていた気がする。
でも見る限りちょー綺麗だった。
ドアにはセキュリティがちゃんとされていて防犯カメラまである。
それにカギはオートロックだった。
「…明らかにお前金持ちだろ。」
俺は沖永に疑いの目を向けた。
沖永は視線を泳がせた。
「…えっと…別に…??」
沖永は俺と目を合わせずそそくさとエレベーターに乗った。
「俺んちは33階だから。」
そう言ってエレベーターの33というボタンを押す。
エレベーターの中にも防犯カメラが設置されていた。
エレベーター内はクーラーがガンガンにきいていて正直寒かった。
汗をかいていたから冷えた的な?笑
そうこうしてる間に33階に着いた。
少し廊下を歩いたら沖永の部屋があった。