「やっべー、カードがない。」

声の低さからして男子だ。

「ん、ほのか!
お前何してんの?」


チラッと誰だか確認しようと顔をずらす。

それは、鈴木裕也だった。

『あっ。』

「お前また保健室だろ??一緒に行ってやろうか??」

小さい頃から幼なじみの裕也には私の事を全部言っている。