私の呟きに続くように声がした。

『きゃっ!!!』

後ろには何となく見たことのあるジャージ姿の男子生徒がいた。


 「...ごめん。そんなビックリするとわ。」

メガネをしてて、ちょっと根暗なこの男子は...


『市川奏太...だっけ??』

「知ってくれてたんだ。」

『だって同じクラスでしょ。』


「うん、何が良いの??校庭になんかあったのか??」

私の横に来た市川は窓から校庭を見回す。