「……は?」

「まだ、わからないの!?」

「わ、わからないです」

「だから〜、お話にもでてくるでしょう?兎と猫が」

「……?」

「兎は、ゲームの鬼。
猫は、アリスになるための鍵。だから、この2人がいないと………」

「いないと?」

「……お姫様は、アリスになれない。」

「なれない。」

「そぉ。なれない。」


シーン

なんか……すごく空気が悪い。そりゃそうだよな、急にすんげー綺麗な女の子が現れて、急に俺の事を兎っていいだして、急にマリアが怒りだして、ゲームを開催するって言い出したんだからな………………………ハァー、なんなんだよ……

「ふふふ」

「……?」

「まるで、百面相ね」

「は?」

「ま〜いいわ、時間は、まだある。そこにいる魚にちゃーんとルールを聞くことね」

「――ッ!!ちょっと、待ちなさいよアリスッ!!」

「じゃーねー、兎さんと……人魚姫」

「アリスッ!!」

「ふふふ」