『私にはあなたから一方的にその様な事を言われる筋合いはありません。

私と田崎さんとの事をあなたにするつもりも無いしあなたの事を田崎さんにするつもりも無いです。』



『なぜっ!』



『私はあなたに興味無いです』



『あなたに無くても私にはあるわ。私達婚約しているのよ!』



『田崎さんにはお話されたんですか?』



『当たり前じゃない。あなたに付き纏われて彼は困っているって言ってるわ!』


『なら今田崎さんに電話してみてください。今この場で!』



『今はダメよ…』



『何でですか?婚約者からの電話なら出る事位できるでしょ?早くしてください!もしかして彼に内緒で私を呼び出してるんですか?』



『今は仕事中で現場にいて無理なのよ!そんな事もわからないで付き合ってるとか言うんじゃないわよ』


現場にいる?
今は入校中で明日帰るのよ!
呆れたこんな人に腹を探られるなんて…


『…勘違いされてるのはあなたでは無いですか?
今、田崎さんがどちらにいるかも知らないなんて…
あなた本当に婚約者?
私はこれで帰ります。』


『え…』


『御自分で調べれば?』