私達はあれからすぐ店で別れた

田崎さんが帰るのは明後日

今日水野さんと話した事できっと彼女は動いて来るはず


水野からも何らかの返事が来るはず


怖いけれど


負けてられない!


……………
翌日


水野さんから連絡が来た


"姉が動揺していて話しができないの…
姉は付き合っていると言うし…
一度田崎さん交えて話しをした方が良いんじゃないかな…"


私は少し考えた


まだ田崎さんには何も伝えていない

だから、勝手に動くのは…

よし


"わかりました。
彼が戻ったら一度話し合いましょう。"

そう言って電話を切った


田崎さんに何て話そうか考えを巡らせていると


-------トン トン

部屋のドアをノックされた

『はい』

『入るぞ』

……お兄ちゃん

お兄ちゃんはドアに寄り掛かりながら腕を組んで私を見下ろした


『麗奈、何か心配事でもあるのか?様子が変だぞ』


『え?そんな風に見えた?……仕事変わったからかな〜』

『ごまかすな!』

その真剣な顔に言った方が良いのだろうか…と一瞬迷う

でもこれを話したら田崎さんが悪く思われちゃう

私は困惑した顔をした