わたしは今、ほんとうに信じれる人を探している。

「おっ、としきっ!?」

「・・・はぁあ??」

本当に突然だった。お昼休みが終わって教室に戻ってきたわたしに、今まで話したこともないようなクラスメイト達からなぜかとしきという名前を何度もつぶやかれた。
教室の隅には、噂話がスキそうな女子グループが冷ややかな目でこちらを見ている。

「ねえ、お前ってとしきがスキなの??」