友浩ん家に着くと、車はなく、自転車も友浩のしかなかった。


玄関の鍵は開いていた。



友浩の部屋まで駆け上がり、
ドアを勢いよく開ける。


まず目に映ったのは、
カッターの刃を手首で構えている友浩。



「バカ!!」



俺は叫ぶと同時に友浩からカッターを奪った。



びっくりした顔で友浩が俺を見る。



「お前、なんでそんな自殺なんか…好きなら…もう一度…好きだ…って…やりなお……って」



友浩を止めた時、
俺は手をかなり切っていた。


喋ってるうちにも血がどんどん出ているのがわかる。


意識が遠退いて行くのも…