☆夕美side☆




あの日、真奈美は気を遣っていつの間にか帰っていた。

なのに、真奈美はちゃんと全部知ってて、叱ってくれた。慰めてくれた。

そんな友達がいるのに、
私はずっと最低なことを続けている。



けど、


キスするだけで、

抱き合うだけで、

温もりを感じるだけで、


安心する。

いけないってことはわかっている。



けど、もう抜けられない。


底無し沼みたいに…

もがけばもがくほど…
抜け出さなくちゃと思えば思うほど…