俺は本当に変わりたいのだろうか。

真剣に考えても答えは出なかった。

けれど、アブラムのメールを読んで湧き上がってきた感情はどうしようもなく俺をチャットルームへ行かなければという気持ちにさせていた。

俺は急いでアブラムの待つ、チャットルームへとログインした。



ウコンさんが入室しました。

アブラム『やっぱり来てくれたか。』

ウコン『すいません』

ウコン『変わりたいか、変わりたくないのか真剣に考えてみました』

ウコン『さっきのメールが来るまで、ノリっていうか、なんとなくそう思ってた時にアブラムさんからメールが来て、それでなんとなくだったのかもしれません』

アブラム『そうか』

ウコン『でもわかった事が一つありました』

ウコン『今はとりあえずがんばりたいです』

アブラム『そうか』

アブラム『今日はそれがわかっただけで一歩前進だな』

アブラム『続きの教えは明日にしよう』

アブラム『それじゃあ明日の18時に』

ウコン『はい。おつです』

アブラムさんが退室しました。

ウコンさんが退室しました。