あれから、11年たった。


こんな長い年月が流れても、まだあのお兄ちゃんが忘れられないし



あのお兄ちゃんに恋してる。



「ちょ、姉貴じゃま。」


せっかく、あたしが星を眺めて、いつものお願いごとをしているのに



いつも邪魔をしてくる1つ違いの弟。



そんな弟を無視して、ベランダに立って



夜の空気に肌を触れさせながら、いつものお願い事をする



ーあのお兄ちゃんに会えますようにー




心で強く思いを込めながら


毎日夜に願う。



この日課を続けて、はやくも11年たつ。