僕は、ゆっくり、屋上へ向かう。

階段を、一歩、一歩、踏みしめて

上がっていった。

錆びれたドアノブを回す。

ガチャ、と、音がし、そこには

違う世界が広がっていた。

僕は、あまりにも気持ちが良くて、

太陽に向かって、大きく、背伸びをした。

寝よう。

屋上の真ん中で、僕は、仰向けになった。