結局、始業式のあった日、

つまり昨日は、

授業に出ずに、下校時間になったら帰った。

それにしても、と、頭に浮かぶのは

あの変な女子のことだ。

いつの間にか、気付けば、僕は、

3-Cの前まで来ていた。

教室には、クラスの連中の、

ほとんど全員がもう来ていた。

ふぅ、なんとなく、ため息をつきながら、

僕の席へと向かった。

突然、バンッと、肩を叩かれ、

そっちを向く。

「オッス!今日も遅ぇな!」

リョータか。

「ああ、ここ、交通の便悪すぎない?」

「ま、悪いっちゃ悪いな。」

と言いながら、リョータはニカッと笑う。

「あれ?今日、アツシは?」

アツシが、見当たらなかった。

「さあ、電車に乗ってなかった。」

「ふ~ん。」

どうしたのかな。ま、大したことないだろ。

そんな会話を、リョータとしていると、

教室の出入り口の方から、高い声がした。

「お~す、ユーマ、アツシ~。」