その日の深夜。

杏珠は行動に出た。

普段、父親が仕事で使っている部屋に忍び込む。

鍵はついていない。

部屋に入ると右側には大きな本棚。

研究のために読んでいるのだろうか、いろいろな本がびっしりと並べられている。