そして、長い夏休みもあと数日で終わろうとしていた。

ある日、何か飲み物でもと思い、歩いていた廊下に2、3枚紙が落ちていた。

何かと思い拾い上げると、丁度父親が現れて、「あぁ、ここに落ちてたか」と杏珠の手からその紙を持って行った。

ひらりと裏返ったその紙にはP-009という文字。