ある日、登校中に優衣に夢の話をしてみた。

「なんだか最近よく同じような夢を見るんだよ。」

「どんな夢?」

「何かしてるってわけじゃないんだ。なんか、青い光に包まれながら水の中をフワフワしてるだけってゆう夢」

「へぇー…海とか、プールに行った時の記憶が夢に出て来てるんじゃない?例えば…小さい頃に溺れかけたとかさ?」

「小さい頃ねぇ…」

目線を上にあげ、考えてみたが思い当たらない。

それどころか、小さい頃の記憶があまりないように思えた。

「そうそう、私もたまに同じ夢とか見たりするしね!そんなに深く考えることでもないと思うよ?」

「そうだな、気にすることないよな」

杏珠にはいくつか引っかかる点があったが、それ以上考えるのをやめた。

話をしているうちに学校へ着いた。