観覧車が一周し終わった。
手を差し出すと優衣の真っ白い手が優しく杏珠の手を握った。
出口の方へ歩いて行くと、そこには手を繋いだ祐輔と優奈の姿があった。

「どうしたんだよ、お前ら」

「そっちこそ、どうしたんだよ」

と祐輔が聞き返してきた。

「俺たちは付き合うことになったんだよ。」

「それは奇遇だな。俺たちも付き合うことになったんだ。な、優奈?」