「そんなことないよ。私は杏珠は優奈のことが好きなんだと思ってたし。ちょっとビックリ。」

「俺はいつも優衣を見てたよ」

自分で言って顔が熱くなってしまった。
きっと顔真っ赤だろうなと思った。

「杏珠と優奈、いつも楽しそうに話してたから。私、
ちょっと優奈に嫉妬してた。

「でも、俺が好きなのは優衣だから。」

「うん…」

外に目を向けると、海が見えた。
その海に真っ赤な太陽が沈んでいく。
綺麗だった。とても。