あっという間に夕方になり、空はオレンジ色に染まり出していた。
そろそろ次の乗り物で最後にしなければならない。

「最後に観覧車乗らない?」

と提案したのは優衣だった。

「それいぃね」

4人とも賛成し、観覧車に乗ることになった。
最後尾に並ぶ。
みんな締めは観覧車なのだろうか、他のアトラクションよりも人が多く並んでいる気がする。

杏珠たちの番になると、祐輔が先に優奈を乗せた。

「お前ら、後ろのに乗ってこいよ」

と、軽く耳打ちするとそのまま乗っていってしまった。
その様子を見ていると、また優奈に叩かれているのが見えた。