「なになにー?」

と嬉しそうな顔で駆け寄ってくる優奈。
その後ろから歩きながら優衣がついてきた。

「これ、遊園地のチケットなんだけど、今度行かないかと思ってさ」

「どうしたの?これ」

「今朝、母さんにもらったんだ」

「そうなんだ!もちろん行く!ね?優衣姉?」

「うん、そうだね、行こう!」

「俺も行くからな!」

すかさず祐輔がアピールする。

「また祐輔?!」

げっ!
といかにも嫌そうな顔をした。

「なんだよ、俺が行っちゃいけないのかよ?」

「べっつに〜」

と、ケラケラ笑いながら言い合いをしている。
まんざら嫌ではなさそうだ。

「みんな、今度の日曜日って大丈夫か?」

「俺はOKだぜ!」

「私も〜!」

「優衣は?」

「うん、私も大丈夫だよ!」

と、にっこり笑った。