まあ良いか





「ここ座れば?」




俺がそう言って、ベンチの空いた所をポンポンと叩くと






『じゃあお言葉に甘えて』




そう言って坂田が隣に座った





坂田になら、話しても良いかな。



「お前、喧嘩の理由を見つけろって言っただろ?」






『うん。言ったね。』






「俺も……強くなりたかったんだ。」






壊したかった






『………何故?』







何故?って……






「強くなって……。
親の力じゃない。俺の力で上に立つ。
そう思いながら喧嘩してた。」






殴って






こんな世界を壊したかった