ふいうちで核心に迫られ、あたしの心臓が大きく跳ねた。
「な、なんでって……」
そんなの、答えはひとつしかない。
あたしは自分の気持ちにハッキリ気づいちゃったんだから。
でも、面と向かって言うのはやっぱり恥ずかしい……。
思わず視線を泳がせようとすると
「言って。あずき」
「……っ…」
初めて名前を呼ばれた。
それも、まっすぐな熱い瞳で見つめられながら。
「あ…あたし……」
そのとき。
あたしの携帯がけたたましく鳴った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…