先生はそっとあたしの腰に手を回す。


普段なら肩だけど、みんなに気づかれないようにしてるのかな?





「大学の時のツレ。俺の横がぐっさんで、あとカイと中川」





なんか羨ましいな。
あたしには友だちと呼べる人がいないから。


高校もあんな形で辞めちゃたし、スタイルでは友だちはできそうにない。


単にあたしが心を開いてないだけだけど、ナンバーを競うのだから、いつ裏切られるかも分からない。





「一生、ダチができねぇやつなんていねぇよ。お前もいつか出来る」






あたしの思ってる事が先生に分かってしまう。


もともと先生は鋭かったけども。