お腹に祥介さんの腕が回されてきて、背中にぬくもりを感じた。





「こっち向けよ」


「起きてきたの?」





あたしは祥介さんの方に体を向き、あたしも祥介さんのわき腹に手を乗せる。





「飲んだのか?」


「…ちょっとだけ」


「ったく、遅いと思ったら」





えっ?待っててくれたの?


寝てるもんだと思ってた。





「ごめんなさい」


「お前、カイに会ったのなんで黙ってた?」


「えっ?」


「昨日、カイも一緒でお前の店に行ったって言ってた…俺との事いろいろ言われたんだろ?」


「えっ、まあ」