きつく言ったあたしに目を向けて、手をどかしたトキオ。





「お前、あの人の事まじで惚れてんだな?鳥肌立ってるぞ?悪かった」





あたしは自分で腕を見ると本当に鳥肌がたっていた。





「トキオにはいろいろ助けてもらったから、行き先がみつかるまではいてくれていいから。でも、絶対に祥介さんには言わないで」


「…分かった。俺寝るわ。どこで寝たらいい?」





あたしは母のつかっていた部屋にトキオを案内した。


シーツを新しく変えてあげたし、ここでいいよね?





「夕飯は食べるでしょ?また起こすから」


「いらねぇ。起きたら遊びに行くし。俺の事は気にしねぇでいいから」


「気を使わなくてもご飯くらいいいよ?一緒に食べよう?」


「気をつかってんじゃねぇよ。休みだしいろいろと遊ぶ予定があんだよ」