先生はすごくいい友だちがいるんだね?


あたしには友だちがいないから羨ましいよ。





「あいつの女の趣味はさっぱり分かんねぇ。いつも顔だけだな、いいのは。女に苦労させられてばっかだし」


「苦労させないように頑張ります」


「だったら仕事辞めれば?」


「えっ?」


「やっぱりあんたも口だけか。一瞬、ちょっとはマシかと思ったけど。もういいから、他の席にいけ」





あたしは自分の本指名をもらってるお客様の席へいった。





どうして、辞めるって言えなかったんだろう…。