あれは浮気とかそんなんじゃないけど、何も言い返す事ができない。





「祥介も客のひとり?」


「それは違います」


「でも、祥介、昨日もここ来て金払ってたよな?」


「はい」






そうだけど、先生はお客様のひとりなんかじゃない。


カイさんは先生の友だちだから心配するのは分かる。


さっきも見られてたんだし。


でも、先生はお客様じゃない。






「あいつ女を見る目ないな。あんまりあいつを傷つけないでやってくれる?あれでも女で苦労してんだから」


「あの…」


「心配しねぇでも、男と抱き合ってたのは言わねぇよ」


「そうじゃなくって…」