座ろうとしてたのに固まって座る事ができないあたし。



カイさんはあたしと先生の事を知っているから気まずいよ。






「座って」


「あ、はい」





そう言われて、ようやく体を動かす事ができたあたしは少し距離をあけてカイさんの横に座った。


あたしはカイさんのグラスをとり、お酒を作りなおす。





「どうぞ」


「……本当に祥介と付き合ってんのか?」


「はい」


「俺さっき外で見たんだけど。あんたが男と抱き合ってんの」





リュウセイさんに抱きついてこられたのを見られてたんだ…。


全く気づかなかった。