「今夜?大丈夫。じゃ、また」





そう言って、部屋から出てきた祥介さん。


あたしは気づかれないようにケイくんの部屋に隠れた。



リビングに戻ると祥介さんは変わらずケイくんを遊んであげてくれてた。





「桜、今日の夜ちょっと出かけるな」


「…………うん」





女の人に会いに行くの?

どうして?浮気?



なんて聞くことができなかった。



あたしはもうすぐ母親になるって言うのに情けないよね。