お店につくと、祥介さんは奥の端の席にひとりで座ってしまった。



どうやら、そこから見守っていてくれるらしい。


サヤカさんはまだ来ていなくてあたしは入り口近くの席に座り待っていた。


少し遅れてやってきたサヤカさんはあたしの前に座った。





「お待たせしてごめんなさい」


「いえ、大丈夫です」


「なにか飲み物は頼んだの?」


「いえ、まだです」


「なにがいい?」





あまりにも普通すぎる。

あたしが構えすぎたのかな?




あたしはアルコールが入っていないカクテルを頼んだ。