だからあの時もあんな目にあったんだよね。



今回は本当に大丈夫だと思うけどね。


あたしも行ったことのあるバーだから。


でも、そう言われると不安になってきた。





「……やっぱり一緒に来てくれる?」


「ああ、やっと分かったか?」


「…………うん、ちょっと怖くなってきたよ」


「思い出させて悪かったな。でもお前には俺がついてるから安心しろ」


「…………うん」






結局、あたしは祥介さんについて来てもらうことにした。


なんか頼りすぎな気がして嫌だったんだけどね。


サヤカさんにも悪いとは思う。
祥介さんといくことで傷つけてしまうかもしれないし。