夜、食事を終えるとあたしは出かける支度を始めた。





「本当にひとりでいくのか?」


「………うん」





メイク直しをしている後ろから祥介さんが話かけてくる。





「何かあったらすぐ電話してこいよ」


「うん」


「なあ、やっぱ俺もいく」






さっき納得してくれてたと思ったんだけどな。







「もし、あり得ねぇと思うけど…体育倉庫の時みてぇなことになったら…」





それでそこまで心配してくれてたんだ。


あたしはそこまで考えてなかったよ。