「聞いてくれますか?」


「うん」


「昨日はほんとに酔っ払って一緒に寝ただけなの…正直記憶もないくらい」


「うん」


「でも祥介さんと出会うずっと前から、体だけの関係を続けてきた…これでもあたし周りから期待されてて、いつもいい子でいなきゃって…頑張らなきゃって思ってて、ストレス発散って言うか…違う自分になる唯一の時って言うか…そうやってバランスとってたの」




初めてこんな事を誰かに話す。


祥介さんに嫌われそうで怖いけど、信じるって決めたから。






「祥介さんを好きになって自分が馬鹿な事してたんだって思って、今まで話せなかった。ごめんなさい」


「……お前が我が儘を言わねぇのはそれでだな。俺には我が儘になってくれても構わねぇよ。やっぱ男は好きな女の我が儘は可愛いと思うしな」