あたしは自分から少し離れようとしたら、祥介さんにさらに力を入れられた。





「あたし夕飯の支度が…」


「分かってる。でも桜の気持ちを聞いてない」


「あたしの気持ち?」


「俺もちゃんと聞かせてくんねぇと不安になんだよ」





こんなに大泣きしてたからわかると思うんだけどね。





「…うん…………好き」


「足らねぇよ」


「えっ?」


「俺を安心させろ」


「……祥介さんが好き…愛してる…」


「俺も」