俺が知ってるガキの頃の桜の姿はもうすでになかった。


多分、もっと早くからなくなりかけてたんだろうが、今は完璧になくなってる。





「じゃあね。あたし今日もアフターだから」


「またかよ?」


「うん、お客様に誘われたから」






そう言って、店を出て行くアザミ。



俺はアザミが枕営業をしている事に気がついた。


あのしょっちゅう来てる若い金持ちにアザミは抱かれてる。


そう思った時、俺の中で嫉妬心を感じた。