お金を払いタクシーをおりて先生の部屋のインターホンを鳴らす。



鍵が開けられた瞬間、腕を引っ張られ抱き寄せられた。





「………先生?」


「くさい。風呂入ってこい」





しばらく無言で抱きしめていた先生は、あたしの体を離してそう言ってきた。


あたしは部屋に入るなりお風呂場へ行った。
お湯が溜めてある。あたしのために溜めておいてくれたのかな?



あたしはタバコやお酒のにおいだけじゃなく、お客様の感触も消すために綺麗に洗った。




お風呂からでると先生のYシャツが置いてあって、あたしはそれを着る。


部屋には暖房が効いていて暖かかった。