ドン!と仁史はドアを開いた。


手でドアノブを回し、斧の柄でドアを突き開けた。

「爆弾を隣の部屋に移動する……」

仁史はそういうと、二つの死体の間にくるまれるように横たわっている黒い爆弾に歩み寄った。

「そうか!!それを隣の部屋に投げ込めばいい!」

冬耶が一時の歓喜の声をあげていた

が、仁史の不信な表情に不安とともにかき消された。

「床に……固定されてる」