「ほんとは俺が一方的に誘ってただけ。ずっと断られてたけど。

でも昨日は涼子から呼び出しがあって、なんだろうって思って

そしたら突然、これを預かって欲しいって……」

そう言って雅人は胸元のネックレスを持ち上げた。

「響が見たのは涼子が俺にネックレスをつけてた所だよ!
抱きついてたわけじゃないんだ!」


鼻で冷たく笑い、仁史は雅人に背を向けた。