『残り3分』

眩暈を起こしてもんどりうつ冬耶から、仁史は斧を取り上げた。

「うわああああああ!!!」

雅人が声にならない悲鳴をあげだす。

「待て!聞いてくれ!

俺は本当に涼子を殺してなんかいない!」

仁史は斧の柄をしっかりと握り締めて立ち上がった。

「あと、俺も調子に乗って言ったけど、別に涼子は俺と浮気をしてたわけでもないんだ!」