まず、全員を繋ぎとめているパイプに隙がないかを確かめた。

真新しいもので、隙間もなく、簡単に外れそうもない。

排気管のパイプだと思っていたが、妙な位置にある。まるでこの状況の為に作られているような……

「どこか外せないか?」

「駄目だな」

冬耶の問いに溜息をついて答えた。