「俺だ!俺の手錠を外してくれ!」

仁史の叫び声を聞いた雅人が、身の危険をいち早く理解し、次に続いた。

「やめろ!俺だ。仁史を解放したらこいつは俺を殺しにくるに決まってる」

『どちらにしますか?皆さんで決めてください』

それから声があがる事はなかった。