急いで店から飛び出すと 誰かとぶつかった。 「ごめんなさいっ。」 「大丈夫か?」 立っていたのは翔くんだった。 「泣いてるのか?」 頬に流れる涙。 自分が泣いていることに やっと気がついた。 「泣いてないよ……」 私は涙を拭うと 何も考えずに走りだした。 * * * * * * * * * * * * * * *