私は頭の上に目をやった。



「翔くん……?」





私の頭に乗っていたのは
翔くんの手だった。






「心配すんな。

あいつは斎藤和也。

見た目はあんなだけど
そんなチャラいやつじゃない。

バイトで抜けるから俺の
代わりに来てもらったんだ。」





「そぉなんだ。」









上手く顔が合わせられず
私は無愛想な返事を返した。






………………………………………

翔くんの友達ならって思うけど
やっぱり気まずいな……。

………………………………………









私は俯きながら
そんなことを考えていた。





* * * * * * * * * * * * * * *