真面目な顔に
真っ直ぐな瞳。









………………………………………

男なんて信用できない。

なのに、何で?
この人の言葉、表情……
すごく気になる……。

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私は何も言わずに俯いていた。




「春ー!
ゴメン遅くなっちゃった。」



「もぉ〜
ずっと待ってたんだよ!」





すると男が話し出した。




「美玲、久しぶりだな。」



「翔ー!
超久しぶりじゃん♪」







………………………………………

この人………
美玲の知り合い!?

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「翔と春って
知り合いだったの?」



「んな訳ないだろ!
俺はお前以外に
女友達とかいないから。」


「だよね!
びっくりしたぁ。

で、どういうこと…?」





「美玲っ!
私さっきナンパされて
この人が助けてくれたの。」



「そうなの?
春、大丈夫だった…?」



「大丈夫だよ!
何にもされなかったし。」



「そっかぁ。
それならよかったぁ♪」







そして私たちは
カウンターの方へ向かった。





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