「イテテテテ……
悪かったよ。離してくれ。」





知らない男の人がさっきの
男の腕を捻り押さえていた。








「大丈夫か?」




「えっ…あ、うんっ。」






男の人が腕を離すと
さっきの男は逃げて行った。







綺麗な金髪。

整った顔立ち。








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この人誰だろう………

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「俺の顔に何かついてるか?」



「いや、そうじゃなくて。
あの、えっと…

助けてくれてありがとう。」





「別にたいしたことない。
見ない顔だけどお前一人か?」





「友達と来てるんだけど、
なかなか戻ってこなくて。」








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美玲どこ行っちゃったんだろう。

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「友達来るまで
俺も一緒に待ってるよ。」





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この人なに考えてるんだろう……

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