「よかった。

俺の言うこと
やっと聞いてくれたね♪」


「別にそんなんじゃ…」


「素直になりなよ。
そんなに俺のこと嫌い?」


「嫌いとかじゃなくて
私、男の人が苦手なの……。」


「だいたいわかるよ。

俺のキスに抵抗したの
君が初めてだからねっ♪」


「誰だって抵抗するでしょ!」


「それが、みんな俺の
格好良さに勝てないんだよね♪」


「ふふっ
普通自分のこと
格好良いなんて言わないよ♪」




男の余りの自信に
私は笑いが込み上げてきた。





「ふふっ
確かにそうだね。

て言うか、
やっと笑ってくれたね♪」


「えっ?」


「君いつも怒ってるから♪」


「別に、怒ってなんか…」


「怒った顔も可愛いけど
笑ってる顔の方がいいよ♪」







ストレートな言葉に
私は顔が真っ赤になった。





「そういえば、
貴方も誰かのお見舞い?」


「貴方じゃなくて
俺、神崎洋平だから♪

妹が小さい頃から病気でね」


「そうなんだ。
妹さん重い病気なの?」


「妹のことはいいじゃん。
君の話がしたいなぁ〜♪」


「私?」


「うん♪
君の名前は?」


「桜井春です。」


「春は彼氏いるの?」


「彼氏は………。」






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