目が覚めて顔を上げると
翔くんと目が合った。






「おはよ〜。」



目を擦りながら言うと
翔くんが笑顔で言った。




「おはよ。

気持ち良さそうに寝てたな♪」



「もしかして
寝てるとこ見てたの!?」


「うん。
ずっと見てた♪」




翔くんの無邪気な笑顔で
急に体が熱くなった。




「見なくていいよ!
ひどい顔だったでしょ?」


「ううん。
可愛い顔してた♪

てか春、顔赤いぞ。
熱でもあるのか……?」




翔くんの手が額に当たると
ますます体が熱くなった。


「だ…大丈夫だよ!」



「送るから
家でゆっくり休めよ。」



「ありがとう。」





………………………………………

何だろう……。
何か恥ずかしいな。

………………………………………












家に着くと
私たちは車から降りた。





「じゃぁ春、ちゃんと寝ろよ!」



「うん。
ありがとうね♪」



「おう!
じゃぁまたな。」



「うん。ばいばい♪」





翔くんが帰ると
私は家に入った。






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