「ハァ…ハァ…。」







公園の前に着くと
膝に手をつきながら
荒い息を整えた。









息を整え顔を上げると
そこには翔くんがいた。








「春……早かったな♪」




「うん。
急いで来たから。

それより何かあった?」




「それは俺の台詞だよ!

美玲から春が今
悩んでるって聞いたから
何かあったのかと思ってさ。」




「そぉなのっ!?

悩んでるっていうか…
その…何て言うか……。」



「言えよ。
何でも聞いてやるから。」









………………………………………

言えないよぉ…。

翔くんのことで悩んでる
なんて絶対言えない……。

………………………………………







「春……?

俺に言えないことか?」




「言えないって言うか…
悩んでるのは…その……。」










その時だった。




私の腕を引っ張ると
翔くんは強く抱きしめた。














「翔くん……?」






* * * * * * * * * * * * * * *